2004-10-01から1ヶ月間の記事一覧

スナヤツメ

昨日から一泊二日で夜須高原自然の家の自然観察会。前日の雨で川が増水し、参加者は長靴を履いても足下ずぶぬれだった。水生昆虫の獲物はたいしたことなく、しかも増水攪乱の影響が出ていて、クロスジギンヤンマが早瀬の浮き石に引っ掛かっていたりして(!…

ヒドラいじめ

先日のヒドラで実習の予備実験をする。塩酸を浴びせて刺胞を発射させるのだ。昨年まではヒドラが手に入らなくて,玄海町まで行って採ってきたイソギンチャクを固定して刺胞観察に使っていたのだが,生きたヒドラだと柔らかいので解離液を使わなくても十分検…

「汚い」の反対語は「汚くない」

EAFESで知りあいになった九州産業大のY先生(環境工学)から別刷りをいただいた。私たちも寄生虫の調査地にしている那珂川で、住民の意識調査をしたものである。 面白いと思ったのは、ここ20年の間に那珂川のBODは大幅に低下し、それに伴って「那珂川は水…

ヒドラ

昨日採ってきたプラナリアの入れ物の中にいつの間にかヒドラが入っていて、しかも出芽していた。あの池にはヒドラがいると聞いていたが、過去2年間は全然とれなかったので、ちょっと驚いた。でも、これで来週の実験材料の半分は手に入った。しめしめ。

季節風の到来

昼間、大学近辺の風は静かだったが、波は高いようなのでカイメンの採集はやめ、代わりにプラナリアを取りに行く。自然科学教棟の前の小さな池は、皆が使い終わった教材生物を放すものだから、いろいろなものが繁殖している。オオフサモ、プラナリア、サカマ…

第2のニナ

10月10日の宇佐神宮放生会で知りあいになった京都の歴史愛好家Oさんから手紙が来た。ニナを採る家柄の蜷木さんだか蜷川さんだかの家で話を聞かれたそうなのだが、そのお宅の庭にもたくさんのニナがいた、とのことでサンプルを送ってこられたのである。 これ…

帰国の途

帰国日。木浦から仁川空港まではチャーターバスで5時間かけ、韓国の西海岸をほぼ縦断する。 韓国は東に太白山脈があって、西側はなだらかな地形だ。しかも黄海が遠浅なので、河口域はどの川も立派な干潟を形成している。仁川空港は干潟を一部埋め立てて作っ…

図鑑争奪戦寸前

学会のセッションは今日の昼まで。午前中は保全のセッションを聞き(それにしても、中国の土地保全の話はさすがにスケールがでかい)、午後は先月オープンしたばかりの木浦自然史博物館を見に行く。規模はまあ中位の博物館だが、何しろ展示がすごくきれいで…

秋晴れの韓国、海の向こうは

朝から学会。午前中は鳴門教育大Kさん達の主催する行動生態学のセッションに出る。日本の生態学会では去年から話題になっているジュウイチのヒナの宿主擬態のビデオを初めて見て、暗い巣の中でよくこんな映像をとったよなあとその努力に感心する。韓国ではソ…

会場到着

朝、危うく寝過ごしかけたが飛び起き、動向の院生と一緒に慌ただしくホテルを飛び出した。ソウル駅(この春にKTXが開業したので新装オープンしたばかりらしく、すごくきれい)で目的地モッポまでの切符を買い、急行ムグンファ号で5時間以上かけて韓国を縦断…

近くて遠い国

台風の接近によって、JRのダイヤが乱れることを見越して早朝に家を出る。空港についた時、まだ欠航案内が出ていなかったので、この嵐の中をもしや飛ぶのかと一抹の期待を抱いたが、チェックインも済んだフライト45分前になって欠航決定。予想どおりの展開…

無題

一日,天気図を睨んでは航空会社に電話をかけることの繰り返し。さてどうなることか。

最後の難関

最初から,研究発表以外のところで難儀なことの多かった今回のEAFES参加であるが,出発日を明後日に控えて最後の難関がやって来た。 言わずと知れた台風23号である。20日に福岡発の飛行機が欠航になる可能性は現時点で80%ぐらいかな。 ったく,最後の最後…

大阪日帰り

大阪日帰りで淡水貝類研究会参加。一応新幹線沿線に住んでいるので,こういう芸当ができる。 面白かったのはモノアラガイとハブタエモノアラガイで自稔率が全然違うということ。どちらも雌雄同体なのに,やっぱりお相手がいないと駄目なモノアラガイと交尾す…

律速段階

昨日、複写文献がなかなか届かないので図書館に「今度の土曜日に必要な文献を一月近く待っているのに、まだ届きません」と電話したら、今日の午後3本中2本が届いた。本当に、いったいどこの部署が律速段階だったのやら。 …なんだか、この日記を書き始めて…

資料貧乏

明後日の研究会に必要な文献がまだ届かない。一月近く前に依頼したのに。国内に所蔵がないというわけでもないらしいのに、一体どこのだれがサボっているんだろう。 というわけで、大教大のKさん、今回はほーんとにたいした話できません。イギリスで撮ってき…

水こわい

うちの院生の修論のデータ取りが大詰めだ。 塩素(次亜塩素酸)を入れた水だと、水道水の規定ぐらいの濃度でも、排水基準よりも高濃度の銅溶液の中でぴんぴんしていた寄生虫がバタバタ死ぬのだそうな。おそるべし水道水。 ちなみに、ウチの大学の水道水は、…

相談

また卒業生が来てしばし漫談。この春から新任の小学校教員になったヤツである。当然だが大変そう。 曰く「児童の親から子育てについて相談されるんですよ…」 笑っちゃいけない,世の中そういうモンだで。

語彙について

イギリス土産の鳥図鑑をめくっていると、今更のように英語では鳥の種類を表す語彙が豊富なことに驚く。例えば、ガンカモ類で、1単語だけでその種類を表す言葉を列挙するとこうなる。 swan, goose, duck, mallard, wigeon, shoveler, gadwall, teal, gargane…

かなりの貝をコンクリートの階段上に叩き付けていらっしゃいました。

まあ、階段の下の方からカメラを構えてシャッターチャンスを狙っている人が何人もいたので、そちらの方向を狙ってくれたのかもしれませんが(好意的に解釈すれば)。 神主さんたちがまた祝詞などをしている間に、撒かれた貝を見に行ってみた。コンクリートの…

ニナ祭り

今日は朝から宇佐神宮の放生会を見に行く。http://www.usajinguu.com/Frame.html 放生というと、普通は魚や亀を放つのだが、ここのは河口の貝を放流するのだ。その謂れは、昔この地で隼人族との戦があり、その後川に蜷(にな)が増えたため、土地の人がこれ…

持つべきものは

朝から雨,しかも風も結構強い。逸れたものの,さすがは台風だなあと思っていたが,アメダスを見ると九州で雨が降っているのはこの辺だけらしい。台風とは関係ない雨か。 4月に買った卓上型純水製造機(驚くなかれ,この大学の理系の研究室で唯一の存在だ!…

さて今度は

また台風が来ているらしい。今年5個目だろうか。ある学生曰く,「台風もタマに来ると何だかわくわくしますけど,もう飽きました」だって。同感。 えーと,襲来予定日は土曜日か。さて今度は何をしようかな…※秋の夜の一コマ 秋の夜長にチャイなどつくろうか…

商売を楽しむ

どうやら飛行機のチケットが取れた。やればできるじゃんJ○B. 最後に上司さんにグチグチ言ってやったが(ごめんね),最初のうちの営業の対応はホントにひどかった。それで,一言の詫びもなかったし。勿論,あちらさんもいろんな顧客を相手にしているわけで…

無題

卒業生が遊びに来て、しばし漫談。

正直者

後期が始まり,早速実習である。 教職認定科目の実習は当然受講人数がやたら多いので,クラスをわけて履修させるわけだが,例年てんてこ舞いするのが,去年単位を落とした再履修生の扱いだ。他の必修科目とかち合うという理由でクラス変更を希望する者や「も…

ロバ

お歌の練習の一コマ, メサイアの「For unto us a child is born」を歌っていると,どうもみんなの発音が悪くて「For unto ass a child is born」としか聞こえない。おそるおそる「『アースaes』と発音するとロバのことになっちゃうので,アス^sと短く発音し…

秋の毛虫

やっと学会事務局からレスが来た。どうやらホテルは取れてるらしい。やれやれ。 ようやく秋らしい(陰鬱な)天気になってきた。天気予報では午後から晴れと言っていたのに,それを無視して一日中しとしと雨の宗像地方。宗像市,特にうちの大学周辺は,低い山…

夏休みおしまい

10月の声を聞いた途端に雑用が次から次へと襲いかかってきた。来週から後期の授業が始まる。大学周辺の自然観察のポイントを探しに行かないと。 …確か,月曜の実習は2限目が私の担当だったよなーと思ってスケジュール表を見ると,1限目になってる。あれ…