近くて遠い国

台風の接近によって、JRのダイヤが乱れることを見越して早朝に家を出る。空港についた時、まだ欠航案内が出ていなかったので、この嵐の中をもしや飛ぶのかと一抹の期待を抱いたが、チェックインも済んだフライト45分前になって欠航決定。予想どおりの展開ではあるが、やれやれと思う反面、恐怖の大型ジェットコースターを体験しなくてすんだことにほっとする。
代替便は夜の8時半出発だ。代替便の問い合わせや、今日中に学会会場に着くのは無理になったのでソウルでの宿の手配を頼んだりして、結局12時間余りを空港ターミナルで過ごすはめに。昼少し前から風が一段と激しくなり、空港ビルの排気ダクトがガタガタと鳴るほど。
夜8時半にテイクオフで、ソウル着陸は9時半。たった1時間で、東京よりもずっと近い外国である。空港からホテル近くの駅まではリムジンバスで約1時間の道のりである。バスの中ではBGMがずっと流れていたが、気がつくと、自分が自然に曲に付いていっている。で、
…ハレルヤ、罪とが消されし我が身は…って、これ賛美歌だよ!
BGMは讃美歌メドレーでした。おかげでソウル市街に着くまでバスの中で一人カラオケ状態。