仕切り直し

そういえば、4月からの卒論のテーマも考え直さなくてはなりませんでした。京都や大阪の都市圏へ公共交通機関で何度も出向く必要があるようなテーマは、学生を感染の危険にさらすことになるので駄目でしょう。大学近辺や滋賀県北部あたりの自転車やマイカーで行ける範囲で,かつ人混みを通らない場所で可能なテーマにしなければなりません。もう一度学生たちと改めて相談です。

南の島に便りが届く

昨日から西表島に滞在しています。沖縄は2度めの訪問ですが、前回は学会だったので自然観察の時間はあまりありませんでした。ですから、ほとんど初めての沖縄と言ってよいと思います。3日間同じ宿に宿泊し、周囲の森や海をのんびり見て歩いています。

f:id:m-urabe:20200324191239g:plain

f:id:m-urabe:20200324191249g:plain

ところで、先程投稿中論文の受理通知が来ました。

Nishihira T, Urabe M.  Morphological and molecular studies of Eudiplozoon nipponicum and Eudiplozoon kamegaii n. sp. (Monogenea; Diplozoidae). Folia Parasitologica (in press). 

魚類寄生虫である単生類フタゴムシの新種記載です。この寄生虫の研究をライフワークにされていた目黒寄生虫館の設立者・亀谷了先生に献名し、和名を「コイフタゴムシ」としました。印刷に回るのはもう少し先になるそうですが、楽しみです。

 

 

旅の準備

例年3月下旬にある寄生虫学会が今年は5月開催のため(コロナウィルスのためどうなるか判らない状態ですが)、明日からの最終週は珍しく予定がすっぽり空きました。それで、数日間有給を取って国内某所へ旅に出ます。勿論、人の少ないところです。しかし、休暇を過ごす荷物の中になぜかピンセットだのユニパックだのサンプル瓶だのが入ってくるのは生物屋の習い性というやつ。

f:id:m-urabe:20200322210035g:plain

 

青空の下で

今日は卒業式でした。全学での式典はなく父兄の参加は禁止、当の卒業生も海外旅行から帰国して2週間を経過していない場合は参加を控えるというちょっと寂しい式でしたが、環境生態学科は体調不良の1人を除いで全員が参加でき、無事に卒業証書を手渡すことができました。いつもは授与式の後に会議室で集合写真を撮るのですが、今日は天気も良いので屋外で撮影ということになりました。県大は「絵になる」場所がたくさんありますし、これはとても良かったのではないかと思います。

f:id:m-urabe:20200320205921g:plain

えんぴつ塔を背景に写真撮影の後。

 

 

春のスッポン

会議や4月からの授業のコロナ対応計画など、事務的な仕事で一日潰れました。今年度の学科長業務ももう少しだけ。

f:id:m-urabe:20200318192502g:plain

昼間は暖かだったのでマルを日光浴させ、その間に水槽を掃除しました(メダカを食べさせると糞量が増えて水がすぐ汚れます)。体重を量ったらおよそ50gで、昨秋より10g以上も減っていました。冬の減食期でそれだけ消耗した訳です。そろそろしっかり食べさせ、日光浴もさせて体力をつけさせましょう。

いずこも大騒動

今週は卒業式がありますが、全学での式典はなく、各学科別に卒業証書の授与を短時間で行うだけとなりました。それはさておき、4月からの新学期の授業をどうするかで大学はてんやわんやです。大規模大学などではネットで講義配信というところもあるようですが、ウチの大学は講義を配信できるシステムがほぼありません。それで、マスプロの授業をどうするかなどは現在検討中の状態です。さしあたって、4月からの環境フィールドワークでバス見学が禁止されそうなので(昨日までは、近場への移動はOKっぽい雰囲気だったのですが…)、授業内容を見直さなければなりません。

さらに、今年3年ぶりでやっと採択されたロシアとの共同研究が怪しくなってきました。今日、ロシアから5月1日まで外国人の入国をすべて禁止し、ビザ発行等の手続きも中止ということが発表され、さらには職場で来年度の海外渡航の許可が下りそうにないという人も出てきたためです。5月になったら入国が再開されるという保証は今のところありません。採択されたのは2年間の共同研究ですが、コロナウィルスで1年を棒に振った場合、研究費(大半が海外旅費です)はどうなるのでしょうか。これもJSPSに問い合わせなければなりません。

拾い物

昨日はあまり気乗りがせず、論文書きがほとんど進まなかったので、今日はお気に入りのパンでも買って大学に行って仕事しようと、雨の中家を出ました。ところが数分行ったところで、歩道に何やら落ちているのを見つけ、近寄ってみるとハジロカイツブリの落鳥ではありませんか!雨に濡れてはいますが大きな外傷はなく、鮮度も良いようです。鳥を入れるものが何もなかったのでとりあえず素手で拾い上げて自宅まで持って帰り、ビニール袋に包んで大学へ。なお、野鳥の死体は鳥インフルエンザ等に感染している恐れがありますので、素手で扱うのはよくありません。自宅に到着後ただちに手をよく洗い、その後はディスポの手袋をして扱いました。(一般の皆様も野鳥の死体を見つけたら直に手には触れないようにしてビニール袋でしっかり包み、お近くの保健所・博物館・野鳥センター等に連絡するのがよいと思います)。それにしても交通量の多い道路でハジロカイツブリが拾えるとはなかなかです。

f:id:m-urabe:20200314204944g:plain

カイツブリの仲間は足の構造が独特で、水鳥なのに水かきがなく、代わりに指に「ひれ」がついています。

f:id:m-urabe:20200314204955g:plain

赤い目(隠しています)、上に反ったくちばし、金色がかった耳羽はハジロカイツブリ夏羽の特徴です。雌雄差はありません。この鳥の死因は不明ですが、栄養状態はよく、首に若干の傷がありました。建物にぶつかったか、捕食者に襲われてその場は逃げたものの力尽きたかのどちらかと思います。

f:id:m-urabe:20200314205008g:plain

今日の獲物。小型のサナダムシが大量に寄生していました。これは条虫の研究者に送ります。