ちょっと前に知り合いの霊長類研究者の中で「よく取材されている」と話題になっていたので買いましたが、本を見てビックリ,作者は滋賀県大院の卒業生でした。「美原さつき」はペンネームでしょう。取材元はボノボの研究で有名な黒田末寿先生らしいです。読むのが楽しみです。
朝から一日何も予定がないという超レア平日出勤日。雑用はちょこちょこあったけれど、だいぶ論文を進められたよ!(今日のために昨日は会議が終わってからもう一度研究室へ行って、2時間かけて雑用を片付けた)
本日は「滋賀県琵琶湖レジャー利用適正化審議会」に出席し、任期満了となった本学I手先生の後を引き継ぐ形で審議会長を拝命しました。今のところ議題は地元からの意見や苦情に対処する形でのレジャーのあり方(特にプレジャーボートの騒音問題)の検討が多いです。「滋賀県琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例」でリリース禁止条例が扱われているため、生態系保全の学識経験者として少し前から審議会員になっていますが、リリース禁止条例は外来魚を即減らすというものではなく、(外来魚に限らず)魚類の勝手な放流・再放流をしないということを釣りの行動規範として定着させる長期的な教育啓発の取り組みであるため、理系の私としてはなかなか良い提言を思いつきません。しかし、生物への配慮が必要な事例が発生した場合には提言するようにしたいと思います。
今日は学科のK教授の最終講義。研究所で地震や活断層の研究を続けてこられたのが、防災教育の必要性を痛感して大学に来られたという経歴である。阪神淡路大震災や東日本大震災の時、避難の妨げとなったのはどんなケースかという例をいくつかお話されて、私も阪神淡路大震災のとき関西人の地震への備えの無さに驚いたのを思い出した。私は関東育ちで高校は東海地震警戒区域内だったので、地震が起きたらまずどうするかとか、寝床の周りに倒れるような家具を置かないなどの安全教育はかなり受けている。それで阪神の地震のときはまず火の元を確認し、次に服を着替え、それから窓を開けて近所の様子を確かめた。ところが他の人の話を聞いたところ、地震の後、棚から落ちたものを戻して二度寝したという人がいて驚いた。当然、余震は来るだろうし、自宅が大丈夫でも隣近所から出火という場合もあるので強い地震のあとはすぐに避難できるよう準備するのが鉄則だが、そういうことを全く知らなかったらしい。防災教育の地域差というものを実感した。今は東日本大震災や熊本地震の教訓がたくさんあって子供たちはしっかり今時の安全教育を受けているだろうから、むしろ大人の方が危ないのかもしれない。