図鑑争奪戦寸前

学会のセッションは今日の昼まで。午前中は保全のセッションを聞き(それにしても、中国の土地保全の話はさすがにスケールがでかい)、午後は先月オープンしたばかりの木浦自然史博物館を見に行く。規模はまあ中位の博物館だが、何しろ展示がすごくきれいで、昨日共生センターのKさんの言った「こんなところに、と思うほど」という驚きの声が良くわかった。きっと運営陣の中に相当気合いの入った人がいるのだろう。頼もしいことである。
ミュージアムショップの隅の書籍コーナーで本を物色する琵琶湖研究所N野さんの姿を発見する(正直、ちょっと殺気を感じた)。「何か目ぼしいものはありますか?」と声を掛けると、殆どが子供向けのものであまり専門的なものはないとのこと。「でも、あの一番上の棚のはまだ見ていないんだけど」と、N野さんの手が届かない棚を示されたので、手を伸ばしてそこに並んでいる本を取りだし、片端からめくってみると、どうやら淡水魚の専門書が1種類見つかった。勿論オールハングル語だが学名は書いていあるし、分布や初期発生の情報もある。とたんにキラーンと目を光らせるN野さん。
…その本が2冊あってホントによかったです。1冊だったら本気で流血の争奪戦になっていましたよ。
あとは、ソウル市内を流れる漢江の鳥と淡水魚の写真集と、木浦近辺のウェットランドの写真集を見つけて購入(どちらも、購入後に辞書を引いて、やっと何の本だかわかった)。