秋晴れの韓国、海の向こうは

朝から学会。午前中は鳴門教育大Kさん達の主催する行動生態学のセッションに出る。日本の生態学会では去年から話題になっているジュウイチのヒナの宿主擬態のビデオを初めて見て、暗い巣の中でよくこんな映像をとったよなあとその努力に感心する。韓国ではソウル大のグループによるカササギの生態についての発表が数本あった。あれだけ分布が広く、目立つ鳥でありながら、比較的生態学的な研究は少ない種類のような気がしていたが、今回の発表の中にも、残念ながらこれはというものはなかった。
昼休みに、好天に誘われて大学近辺をしばらくうろつき(郊外の田舎町なので、下水が直接川に流れ込み、相当汚かった。)、午後は水系生態学のセッションを聞く。比較的面白かったのは、塩性湿地などで有機物を分解する微生物の活性をはかるのに、細胞外に分泌される酵素の活性をはかっていた研究であった。こんな方法もあるのだなあと感心する。
夜、宿でNHKニュースを見て、台風23号の被害が大変なことになっているのを知ってびっくり。