2日目

生態学会2日目。平和公園を見学してから会場へ向かう。午前中は生態毒性学のセッション。河川生物への重金属毒性は、重金属の総濃度よりもフミン酸濃度の方が関係があるという報告があるらしい。有機物があった方がキレート化して毒性が緩和されると思うのだが、どういう理屈なのかしら。要勉強。
午後は安定同位体のセッション、最近T安さんたちが推進しているアミノ酸同位体濃縮の話を3題聞く。寄生虫同位体比の謎を解くのに役に立つ方法論が何かないかと耳をそばだててみるが、なかなかピンと来ない。おそらく寄生虫アミノ酸同位体比を測ってもめちゃくちゃになりそうな気がする。やっぱり誰かトレーサー使って本式にアミノ酸代謝を調べてくれないとダメなんだろうなあ。口頭発表では台湾のザラハリガネムシの発表を聴く。感染された♂では二次性徴(というのかなあ、昆虫の場合)が見られなくなる。おそらく幼若ホルモンの関係で幼形的な形態のまま脱皮しているとのこと。そうなることは事実として、生態的意義はあるのかどうか少々不明。
夜は生態学教育に関心のある皆さんと飲み会。