海の撹乱

今日は応用生態工学会の公開シンポで、東日本大震災から10年の間に沿岸環境がどう変化したかの総括。今月何回目のオンラインシンポだかもうわからなくなったが、東北のシンポがオンラインで居ながらに視聴できるというのはありがたいことである。研究室にノートパソコンを持ち込み、そちらでシンポの模様を映しながらメイン機で仕事しよ、と思っていたのだが、気がつけばずっとシンポの方を見っ放し。私は東北へはほとんど行ったことがないので、例の巨大防波堤によって破壊された沿岸環境が現状でどうなったのか、いろいろ勉強になった(少数だが引き堤や海水の流入できる部分づくり、覆砂等の手法で海浜や塩性湿地の植生を維持できた例もある由)。あれほどの大撹乱があっても、生物は非常にしたたかに生きているという印象を持った。