正直者

後期が始まり,早速実習である。
教職認定科目の実習は当然受講人数がやたら多いので,クラスをわけて履修させるわけだが,例年てんてこ舞いするのが,去年単位を落とした再履修生の扱いだ。他の必修科目とかち合うという理由でクラス変更を希望する者や「もう後が無い」と泣きつく4年生など,限られた人数枠の中でどこまで許可するかが問題になり,教務担当の教官を駆け回らせることになる。
ところが,今日あった申し出はこうだ。
今年の前期に受講登録をしたが,他の授業とかち合って1回も出席できなかった。ところが,なぜか単位が出ており,評価は「優」だった。でも,実際には何もやっていないので,後期の実習に出席させてほしい。
…単なる単位認定ミスではありますけど,こういう申し出は珍しい。ってか,いるんですね…
正直者の彼の人生に願わくば幸多からんことを。