教育実践支援室長(要するにK茂先生)が一年生の生物学の授業の見学に来られた.一昨日、私は一年生向けの単発授業があり、室長はそれを見ていたのだが、何かお気に召さぬ点があったらしい。もっとも、他の教員に言わせると「若手の教員の授業は一通り見回ったから,次のターゲットを探しているんじゃないの?」ということだったが。
で、室長は大教室の一番後ろに座って、140名あまりの大人数授業を最後まで見ていた。授業後におそるおそる感想を聞くと、(幸い、あまり根本的な問題指摘はされなかったが)こんなことを言われた.「後ろの方に喋ったり内職をしているグループがいたけれど、あいつら他の科目はけっこう良くできるヤツなんだよ。考えて見たらあいつらは文系出身なんで、高校の化学は理科総合Aか、せいぜい化学1止まりなんだよ.それで、授業に付いて行けてないんじゃないか?」
うわっ、そうか…文系の学生も交じっているんだ!今まで,高校で生物を履修していない学生が多いことは意識していたが,化学はだいたい履修しているものと考えて授業を進めていた.しかし、文系なら理科は基本1科目なので,生物だけを取って化学はほとんどわからないという学生もいるわけだ。来年度からは講義スタート地点をいったいどこに設定したらよいのだろう。「有機化学の基礎」で一時間取る方がよいかな(頭抱え)…。