2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ごるごでら

先日、I橋さんが持ってきた二枚貝の寄生虫はゴルゴデラ科のセルカリアらしい。日本産イシガイからは初記録。

一日仕事

午前中はこんど調査をするダムサイトの下見に行った。観測場所は発電所の取水口の近くなので、もし湖面に転落したら、普通に溺れるだけではなく、取水口に吸い込まれて一発即死の可能性がある。ということで、調査中はヘルメットとライフライン着用厳守だと…

これこそ生物多様性

B博で、今年度で終了する分類学総合プロジェクトの今後に関する会議。このプロジェクトで扱われたものはマイナーな分類群を中心に25タクサ、既に出版された論文で新種記載が24種(投稿準備中の種を入れると42種)、琵琶湖・滋賀県の新記録種は少なくとも72種…

まさか

研究室の学生たちが、先日アフリカツメガエルの腿を焼いて試食したという。結構固かった由。 …そのカエルって、もしや… 今日の主菜はツメガエルではなくて毛ガニでした。

枚方→伏見

やっと授業は終わったのに、今週は学内会議5連発。その合間を縫ってお出かけ。 今日はBB君の調査の関係でAダム管理者のY川ダム統合管理事務所で打ち合わせ。初めてAダムの水温などの鉛直分布データを見せてもらったが、上流に琵琶湖を抱えたAダムは、ダムと…

前期授業完了

今日で「人間探求学」が終わり、前期の授業はお仕舞いである。今年も私の班にはかなりオモロイ連中が集ってくれたので楽しかった。ただ、君ら人の話はもちょっと聞けよ。 さて、そろそろ論文リバイスと学会の準備と学会開けの遠隔地調査の手配と冷えた鉄をぶ…

無題

敵情を探るため、某所で密偵と情報交換。

2年ぶり

2年ぶりの鳥人間コンテスト。年に一度、彦根が全国各地からの大学生で賑わう日です。 これが県大の機体(多分)。残念なことに強風のため、2つ前の団体が飛んだところで本日の競技中止となったようです。続きは明日早朝から再開されます。 昨日の午前は修…

めでたくもありめでたくもなし

午前中はBB君のフィールド調査許可を打診していた某役所から連絡を受け、快諾をいただいた。と言っても、こちらの調査対象である有害外来種の調査が役所に歓迎されるということは、要するにもう実害が出ているということなので、あまり手放しで喜べる話では…

イシガイの寄生虫

M大のI橋さんが、某所のイシガイに寄生虫がいるので見てほしいと来室された。すわ新手の腹口吸虫かと思ったが、そうではなく別分類群の吸虫であった。私の記憶する限り、イシガイ類の吸虫は日本では報告がないので自宅で海外の文献を漁ってみたが、楯吸虫亜…

早起きは水の泡

朝6時に出勤して、今日の学生実習のためにツメガエルにホルモン注射。ところが、どこを失敗したのか、午後になっても産卵どころか抱接もしない。仕方なく先週産ませた卵のホルマリン固定標本のみで実習をした。がっかり。

震度2

それでも大学棟はしっかり揺れる。やっぱりこの辺の地盤はゆるゆるなんだな。

今年のFW1ポスターセッション。年々、少なくともレベル上限の方はアップしているように思う。ここに上げるのは私の選んだベストスリー。 授業進行役のM田先生の名調子に録音したいほど感動。普段の講義も終始あの調子でM田節らしい。すごい才能だ。

ある人から、論文の書き方に関するクレームが来たので、それに対する返事を書いた。毎度同じことを言ってばかりだけれど、学生諸君のためにコピーを貼っておく。研究の動機は何であれ、プロの研究者は、自分の研究成果の学術的または応用的意義を社会(学会…

英文作法

Accepted common nameに続けて学名を記述する場合、コンマを入れない。 the Amur catfish Silurus asotus Accepted common nameではない英名に続けて学名を記述する場合、コンマを入れる。 the freshwater snail, Semisulcospira libertina そうなのか。 「…

小さな幸せ

某学会誌の編集委員をやってしばらく経つが、査読の流れがうまくいっている場合、つまりレフェリーのレベルが高く、また投稿者もその高い要求に応えて論文のレベルアップのために惜しみなく努力する場合、双方が本当に「美わしい」と感じるようになってきた…

コモチカワツボバリエーション

異なる産地のものを並べてみると、単に表現型の差かもしれないけれど、けっこう違うものだ。

久々にブチ切れし、B氏をサンドバッグ代わりにしようとしたら休暇で不在のため、仕方なく院生部屋の住人に八つ当たり(ごめんね)。無駄なエネルギーを大量消費した。 ま、でもこれで心置きなくレッドカードが出せるというもの。何事も前向きに考えよう。

バスとハゼ

でもって今日は公開セミナー。S先生は五大湖の外来種侵入史についての話。外来種のzebra musselが蔓延したおかげで植物プランクトンが激減して水の透明度が上がり、その稚貝をこれまた外来種である欧州原産の淡水ハゼround gobyが食べ、ごっそり増えたハゼが…

バスとザリガニ

午前中はLake Superior State UniversityのS先生との研究交流会。S先生は生粋の魚屋(研究者としての)かつ行動生態学者で外来生物屋で、目下の興味はコクチバスの繁殖におけるブルード保護の継続/放棄の意志決定メカニズムだという。こちらからはS田研の卒…

ディベート大会2回目

お題は「日本はレジ袋をすべて有料化すべき」。この政策は、いくつかの自治体では既に実施されているので、メリットデメリットはどちらも既にかなりデータが蓄積されてる。従って、情報収集力の差で勝敗が決まるのではないかと予測していた。しかし、今日の…

由来

以前、淡水貝研で聞いたイケチョウガイの雑種の話が最新のVenusに出ていたのに、見落としていた。現在、琵琶湖の真珠養殖に使われている「改良母貝」(イケチョウガイとヒレイケチョウガイの交雑個体)は、中国からの直輸入ではなく、霞ヶ浦で繁殖したものの…

成長

大学で来週の公開セミナーの準備をしていると、表で学生の宴会とおぼしき賑やかな声がする。と、研究室をひょっこり覗き込んだのはこの春に卒業した学科の面々で、久しぶりに誰彼の近況などを聞くことができた。それにしても、卒業して3ヶ月あまりで、もう…

条虫デビュー?

やっと条虫論文を投げる(考えてみれば条虫で論文を書くのは初めてだ)。曲がりなりにも物が言えそうなデータが少ないのでイントロも考察も苦しいが、すぐにはデータの補完ができない状況なので、だらだらと公表を先送りするよりは部分的にでも書いてしまっ…

既得権なんてない

京都の山鉾町在住の学生からチマキのプレゼント。さてどこに置いたものか。 産経新聞。 文科省SOS 運営費交付金など削減なら「阪大・九大消滅も」 http://sankei.jp.msn.com/life/education/100708/edc1007080105000-n1.htm年率8%削減かあ、大変だね、ウ…

今日は本年度第一回のディベートマッチだった。論題の「日本は建材の輸入を禁止すべきである」には、林業という長期的な視点の必要な産業の問題が含まれるため、政策を実施するまでのタイムスケールの設定が両班で食い違うと議論がかみ合わなくなる恐れのあ…

復調

気分転換に受けに行ったマッサージが良かったのか、夕方頃からようやく頭にエンジンがかかるようになり、久々に論文の手直しを進める。さっさと投稿しないと。

soishidaさんからのメール転載で、大阪市立自然史博物館特別展のお知らせです。外来寄生虫に関するBB君のコラムも出展されてます。 大阪市立自然史博物館では7月24日(土)から9月20日(月・祝)まで、特別展「みんなでつくる淀川大図鑑 - 山と海をつなぐ生…