これこそ生物多様性

B博で、今年度で終了する分類学総合プロジェクトの今後に関する会議。このプロジェクトで扱われたものはマイナーな分類群を中心に25タクサ、既に出版された論文で新種記載が24種(投稿準備中の種を入れると42種)、琵琶湖・滋賀県の新記録種は少なくとも72種。K岡さんの記載した新属新種のツリガネムApocarchesium rosettumは花のようにかわいらしい種類。
イタチムシ類は、過去に国内から30種ほどが記録されているそうだが、本プロジェクトによる琵琶湖及び集水域の調査であっさり40種が発見され、新種が8〜9種、新記録種が4〜5種ほどに上るという。これを聞いて「おお!」と思う人は日本に数人程度しかいないと思うけれど、でも生物多様性ってこうした地道な調査ではじめてわかるもの。