今日から毎週木曜日、3回生の実習担当です。プランクトンの観察と定量なのですが、例年は乗船実習で採集する沖のプランクトンを使うところ、今年は実習船が使えないため(港の浚渫がまだ行われていません)、港の堤防からプランクトンネットを投げて採ったサンプルです。沖合と港では当然出現種が異なるので、今年は同定が難航するだろうと思いましたが、なんとかいけました。しかし、困ったことに港の中にはミジンコなどの大型動物プランクトンがほとんどいません。耐久卵やカイアシ類のノープリウスは少数ながら出てきますが、成体が非常に少数しか見つかりませんでした。港湾にはハスなどの小魚が大挙してやってくることがあるので、そいつらに食いつくされているのかもしれません。来週、例年なら動物プランクトンの生物量推定をやるのですが、今年はどうしたものか悩ましいです。
先月出たばかりの「びわ湖のプランクトン フォト&ムービー」を実習で早速使いました。普通の図鑑にはほぼ載っていない分裂途中の藻類の姿や卵をくっつけたワムシ類などを動画で見ることができ、とてもよかったです。