今日は3回生の実習で琵琶湖クルージングでした。

朝方は凪いでいましたが、今朝の天気予報では、彦根あたりでは午前11時頃から風が出てくるとの予測でした。今日1日で、果たして何地点調査をすることができるか不透明な状態でした。
予想に反して昼までは波は穏やかで、午後の部に突入。白髭神社の近くまで行った時、少し波が立ち始めて風速は3m。この季節、琵琶湖に吹く風は北西の季節風なので、一般的に波は北湖の東岸で高くなります。この後、東岸寄りのサンプリング地点がまだ3箇所残っていたのですが、もしかするともう作業はムリかなあ、と予測していました。学生たちは乗船実習の日は普段より少し早く大学に来なくてはならないので、「今日で全部終わって欲しいです!」と訴えるのですが、無論それは文字通り風向き次第です。じゃあ皆で実習が終わるまで「風よ静まれ!」と念じてなさい。

ところが東岸側に来てみると、波が高くなるどころか、予想もつかなったベタ凪で、残りの地点も楽々と作業完了。午後3時に帰港したのですが、調査器具を荷揚げしていると港の横にある水産試験場の旗がはためき始め、急に風が出てきました。船上の作業が全部終わったのを見透かしたようなタイミングでした。いや念じてみるもんです。

今年は植物プランクトンが非常に多く、プランクトンネットの獲物は真緑色で、透明度も5〜6mと低めでした。おそらく夏のアユ大増殖によるカスケード効果でしょう。この色は緑藻でしょうか。

ユリカモメやキンクロハジロももうたくさん飛来していました。