大車輪

日曜日。朝は霧が深かったが、9時過ぎには晴れて気温も上がってきた.ようやく、スズメ以外の鳥の声が賑やかになってきた.鳥日和、洗濯日和、寄生虫日和(水温が上がってセルカリアがたくさんとれそうという意味で)。
朝から鳥の収穫はなかなかよく、昨年は普通に出ていたコノドジロムシクイをようやくキャッチ。そのほかにイソシギやヨシキリ類、ノビタキ、モズ類などを見る。カラ類はまだ出ない。ヨーロッパツグミホシムクドリは多い。

午後、少し時間をとってS先生と今後のプロジェクトの相談、昨年ウチの研究室のKさんが卒論で取った安定同位体のデータを皆さんに見せてディスカッション。
寄生虫採集の効率が悪い。ナターシャ(大)さんに相談してみるが、今出ているセルカリアには負の走光性があるらしい。とすると、汲んできた試水をしばらく静置してごみをとり、上澄みをろ過するというやり方では捕りにくいということか。しかし、どうすればごみを避けつつセルカリアを集められるか。寄生虫版ツルグレン装置のようなものは考えられないだろうか.
フィールドステーションになんとパナソニックのホームベーカリーが導入され(ロシアではけっこう人気製品らしい)、お昼にオーリャさん手製の焼き立てパンが供される。焼き立てパンに農家の自家製バター、ナターシャ(大)さん手作りの野生イチゴのジャム。これで美味しくないはずがない。