「経験のないような大雨」

深夜に雷鳴と雨の音で目を覚ます。朝8時には雨は上がっていたが、朝食の少し前から日本並みの土砂降りになった。何度もシベリアに来ているK谷さんも経験したことがないという。

フィールドステーションの建物はそもそも大雨を想定した造りになっていない(年間降水量150mmぐらい)ので、食堂の天井はあちこちから雨漏りしていた。一昨日からサーシャさんが鳥の調査のためキャンプに出かけており、道がぬかるんで車が帰ってこられない可能性があるのでちょっと心配。というか、こんな雨が続いてステーション周辺のダート道を車が通れなくなったら我々もどうなるのだろう。同じ心配をしたU坂君の質問にS野先生曰く「うーん、陸の孤島だね。ズドビンスキまでなら船で行けるかな。カルガット川を遡ってね。あとはタクシーでノヴォシビルスクまで」
午前中はデスクワークでフィリピンの講義準備。雨は昼前に一度上がり、日が差してきたので午後2時から今日のサンプリングを開始。これ以上の方法の改善も思いつかないので、セルカリアがとれようがとれまいが、あと2日はこれでルーチンワークすることにする。
夕方のサンプリング時にペリカンの飛翔を目撃、カメラに収める。カラフトワシが帆翔。ハヤブサ科の何か、サーシャさんはコチョウゲンボウだと言うが、もう少し大きいような気がする。