寒さの夏は

また雨。サーシャさんは深夜に無事帰ってきた模様。朝食の時にサーシャ氏曰く「今年は雨が多い。チェリャビンスクハバロフスクでは家が浸水している」いくら国内の話とは言え、それはちょいと範囲が広過ぎやしませんか。
雨は昨日ほどではないが、夕方から風が強くなり、周辺のシラカバの木立がごうごうと音を立てる。カルガット川へ出てみると、暗い曇り空の下、冷たく湿った風の吹きすさぶヨシ帯は、まるで冷害の夏の北海道か東北のようで、実際以上に寒々しい(温度計は22℃)。湿地の水温は15〜16℃しかなく、セルカリアが出るとは思えなかったがとにかく検鏡。5サンプル見てやはり1虫体だけ。
鳥の写真を撮るにも薄暗くてコンディションが悪かったが、シラカバの大樹の周辺で大きな木の枝をぶらさげて飛翔するワシを見つけてカメラに収める。あとでサーシャさんに聴くと、来春の繁殖のための巣作りを秋から開始するのだとのこと。ワシの種類はオジロワシ*1らしい(尾の色はよく見えなかったが)。
昨日から、突然蚊が増えだして閉口している。ロシアの蚊取りマットは白熱電球に貼り付けて使用する強力なものだが、食堂の電球がLEDに替わって熱が足りなくなってしまった。そこで、昨晩はコンロで蚊取りマットを加熱するという荒技を使ったが、まだかなりの数の蚊がふらふら飛んでいた。そこで今朝はK谷さんが一日一回押すだけタイプの○―プ虫よけを食堂テーブルの下に発射してみたところ、見事にパタリと蚊がいなくなった。このタイプの蚊取りはロシア蚊取りマットよりも強力なわけだ。

*1:後日カラフトワシと確認