3日ぶりにまずまずの天気となり、ステーションの物干場は朝から洗濯物で満艦飾。ヨシ帯でクロヅルの鳴き交わす声がする。ナターシャ(大)さんは朝ご飯の時、クラッカーにふなずしのご飯をディップのようにつけて食べていた。なるほど、この食べ方もいいかもしれない。ナターシャさんとオーリャさんには、ホームメードふなずしの作り方についていろいろ(どうやってお腹を開かずに内臓を出すのかなど)聞かれたので、あとで滋賀水試のサイトを英訳して渡しておいた。一文「手水にする日本酒がなければウオッカでも大丈夫です」と付け加えたので、来年にはロシア風ふなずしが完成しているかもしれない。
お米のカーシャにふなずしを乗せてお茶漬けにしてみた。ナターシャさんも同じようにして食べていた。彼女はチャレンジャーである。
午前中、昨年と同じようにサーシャさんが学生のU坂君と私を鳥調査に連れて行ってくれた。今年は昨年よりさらに鳥が少ない。サーシャさんの話によると、昨年の渇水のため魚、特にカモメなどのヒナの餌になる小魚が激減しており、ヒナが餓死したり、魚を捕らえられない猛禽類がヒナを襲ったりしてほとんど繁殖に成功していないという。
何とか天気が回復したので、明日も晴れれば車をぬかるみに嵌めずに帰れそうだね、という話になる。チャニー湖への往復で手ごわいのはダート道と例の木橋だが、橋は今年の6月に大きな車が通ったら落ちて修理したばかりだから大丈夫だという。やっぱり落ちるんだ…。
日の傾く頃、草原に虹がかかり、その手前をカラフトワシが飛ぶ。
チャニー湖最終日にしてようやく美しい日没を見ることができた。茜色に染まるカルガット川。