FWで新緑まだ浅いI上川上流へ。やはり今年は昨年よりも気温が低いと見えて、O滝神社周辺ではイチリンソウが清楚に咲き、境内のツバキもまだ赤い。川へ下りてもカジカガエルは時にあらずと声も立てず、生き物の姿は今一つだった。もっとも、天気が良かったのでヤマビルが出現しなかったのは幸いであった。
ところで、学生が川虫探しをしている時,一人で上流へ向かって歩いて行ったU田先生が,「m-urabe先生!」と呼ぶ声がした。行ってみると,なんと川の中に、さほど痛んでいない雌のニホンジカの硬直死体がぽっかりと浮いていた。胴に少し外傷があり、崖から転落したのではないかと思われた。

(全体写真は自重します)
思わず二人で「…これ、学生に見せましょうかねえ?」と顔を見合わせてしまったが,そうこうするうちに学生がワイワイと寄ってきて観察会になってしまった。このあと森林組合でシカによる獣害の話も伺ったが、学生にとっては山にシカが増えすぎていることを強烈に実感するフィールドワークになったことは間違いないだろう。これはこれでよし。