Y川の改修工事はだいぶ進んでいたが,河床はご覧のとおり、生態的にも景観的にも、ため息しか出ないような状態になってしまった(このブロック敷きで完成形だそうである)。今日は偶々建設会社の方と少しお話できたので、なぜ途中で根固めブロックの種類が替わっているのかを尋ねてみたら、「他の建設現場から出たものを使っているから」、つまりリサイクル品だから、ということであった。

左右の擁壁の土台を作るため一度河床を深く掘り込み,擁壁完成後にある程度埋め戻し、上にブロックを並べる。ここは湧水があるところらしく、川の土手の左右のところどころに後背湿地的な水溜まりがあるのだが、改修後は河川水と周囲の地下水や土壌水との交流はほとんどなくなりそうだ。ただでさえ改修後は浅くフラットな流れになり、従って夏場には水温が上がるのだが、周辺水域との連絡が遮断されればよけい水温上昇しそうである。

今日の特別ゲストは元理科教諭のF先生。ご専門は地学であり、私たちにとっても普段あまり聞くことのない話が多く、とても勉強になった。Y川で、地質図を前にこの地域について解説する先生。

I上川上流も緑が濃くなり、モリアオかカジカと思われるオタマジャクシが川に群れていた。学生がナガレヒキガエルカジカガエルを捕獲したので、ウチの院生へのお土産として持って帰ることにする。それから、F先生のお話では、この辺の石灰岩からは高い確率でフズリナやウミユリが見つかるらしい。今度、探してみよう。
今日は現地について早々に、ヤマビルが靴の中に入ったという学生が1人現れたが、幸い献血者は出なかった。

F先生による湖東流紋岩の解説@大蛇の淵。

帰学したらナップザックにこんなのがくっついていた。殼径は2mm程度しかない。キミは誰?