暑いのは嫌い

環境FW1・最終回のプレゼンテーション。今日のプレゼンははっきり言って「ちょっと手抜き?」な班が多かったけれど、テーマの着目点は各班とも悪くなかったと思う。得に(私がけしかけたのだけれど)河川改修による水温上昇問題を取り上げてくれた班は良いデータをだしてくれた。フィールドのY川では、改修されていない上流部は林地の中を流れているので日当たりが悪く、好天で暑かった先週でも水温21度台だったのだが、そこから改修部(流れが浅く平坦になっていることに加え、工事用道路のため河岸林が一部除去されている)に出たとたんに水温が上がり、流芯でも22度、流れの淀んだ浅瀬だと23〜24度になったという。水温上昇は変温動物にとっては酸素不足を招き、植物(藻など)には過剰繁茂の原因となるので、実は河川改修による負の影響のかなりの部分を負っているのではないかと思っている。特に猛暑になりやすい近年、その影響は顕著になっているのではなかろうか。河川改修を行う時のマニュアルに、配慮すべき条件として「改修後も水温が上昇しないこと」を加えるなら、河畔林や河床湧水などを簡単に潰すこともなくなり、ずいぶん河川環境保全が前進するのではないかと思う。

昨日のビワマスは、授業終了後、希望する学生に味見をしてもらった。今クールでは検討すべき課題にビワマスの遡上を取り上げた版が多かったのだが、誰一人食べたことのある学生がいなかったので提供したのである。味わってからもう一度、ビワマス保全する意義を考えてほしいものだ。