このところの就職難で、大学の中でも資格取得を希望する学生が多いのはいずこも同じだと思う。少し調べてみたところ、日本生態系協会による民間資格であるビオトープ管理士の資格試験において、大学で関連した授業の単位を取得しておくと試験問題が一部免除されるという特典があることがわかった。ウチの学部で必要な内容の講義は十分カバーできるので、学生のためにできることはしておいた方がよいだろうと、現在、一部免除校の認定に向けて協議中である。
ところで、先方と交渉していて以外と厄介なのは、ウチの学部では環境学や生態学の専門講義が多く(当然だが)、細分化されているので、向うのあげる講義内容を全部カバーするとなると、かなり多数の講義を必須にしなければならなくなり、実際にすべて履修するのは非現実的なほどになってしまうことだ。たとえば、資格試験科目には「生態学」があるが、ウチの学部に「生態学」という講義はなく、これをカバーしようとすると「植物生態学」と「動物生態学」の2科目を取らなければならない。主に保全関連の内容を扱う「ビオトープ論」では、関連する内容の講義が大学全体で少なくとも4つあり、それぞれの内容を先方に知らせると、「ではこの4科目をすべて履修すること」などと言ってきた。そうではなく、この4つの中から1つか2つを履修するように指定すれば十分だと思うのだが。どうも、関連科目を最初から全部先方に提示するのではなく、最小限の科目だけを提案して、それで不足と言われたら必要な分野を1つずつ追加するように交渉を進めるべきであった。反省。