ハンザキ虫アゲイン

ハンザキ虫論文の改訂で師匠とやりとりをするうち、封入標本ではどうしてもうまく計測できない箇所があるということになり、新たな標本を得るため、昨日の昼から急遽M川へ向かった。
M川のカワニナのハンザキ虫感染率は約5%なので、50〜100個のカワニナを採取できれば間違いなく最低2,3個の感染貝を得ることが出来る。この季節、カワニナは冬眠中なので浮き石の下などにいることが多く、見つけにくいが、なんとかなるだろうと高をくくって出かけた。
現場に着いてみたら、このところの陽気のせいで水温はかなり高く、10度を少し超えていたが、先週の雨の残りで水位がやや高く、必ずしも採集しやすい状況ではなかった。川の中で2時間ほど粘ったが、結局取れた貝はわずが20個ほどに留まった。この中に感染貝が含まれているかどうか、かなり不安に駆られながら帰学したが、今日見たら1つの貝が首尾良くセルカリアを出しており、実験室で思わずバンザイをした(通りがかりの学生にかなり変な目で見られた)。さてこれで計測をし直さなければならない。