今日は博物館資料論の講義日なのだが、1限目に他学部の教員による「博物館学概論」の授業があり、私の担当は5限目で、学芸員課程をとる学生たちは大部分が両方受講しているはずである。シラバスによると今日の1限目の授業の内容は「学芸員をめぐる現在の状況・博物館資料の収集と保管・育成について講義」とあり、例の撤回された大臣発言と、その後の学芸員や生態学会の反応について取り上げるにはうってつけの回である。そこで私は今日は話すのを止めにして、学生に、1限目の講義でその話題が出たかどうか聞いてみた。すると「聞いていない」という答えが返ってきたので、来週の授業で簡単にこの件を取り上げることにした。学芸員とはどのような役職なのか、みずから考える良い機会だろう。