新たなヒガイ虫を求めて

京大のK宮君とF田さんと、B町の湖岸にビワヒガイの採集に出かける。F田さんからK宮君へのお土産は、教育大で飼育していて、こちらへ来る前日に偶々死んだ二ツ川産カワヒガイのひれのサンプル。九州産カワヒガイのDNAサンプルを手に入れたいK宮君の念力が通じたか、良いタイミングで死んだものだ。
採集地は湖岸道路から少し外れたところで、私も初めて行く場所である。K宮君は最初、胴長をはいて投網でビワヒガイを狙っていたが、好天の真っ昼間、しかも水の透明度がよく、すぐに逃げられてしまったようである。しばらくして湖から上がってきた彼、一言「泳いで捕ります!」と水着になり、シュノーケルと刺し網を持って再び湖中へ。そしてかれこれ一時間余も大奮闘して、ついに虫付きヒガイを3個体捕獲。お礼の言葉もありません。
F田さんは3匹のヒガイを連れてそのまま新幹線の人となり、私は大学へ戻った。実は今朝、まるで今日F田さんを帰すのを見透かされたように、また新しいデスクワークが送り付けられていた。ある国内雑誌からの査読依頼なのだが、投稿したのは海外の研究者で、しかもどう見ても研究テーマと雑誌がミスマッチである。なんでわざわざ日本のこの雑誌に投稿してきたのかわからん。読み進んでいくうち、知らない単語があったので研究社の英和大辞典を引いたが出ていない。google検索してみたら、どうやら投稿者の国で使われている独自の面積の単位だと判明。「坪」みたいなものだ。お願いだからメートル法使ってくれよ。
帰宅後、昨日のわらわら虫のビデオをDVDにダビングしようとしたが、セットしたディスクがデッキに吐き出されてしまった。なんか規格が違うのかしら。
それにしても、ビワヒガイって顔が長い。
今日、初めて琵琶湖をまじまじと眺めたF田さんの曰く「佐賀県みたいな風景ですね」。最初はどういう意味だかわからなかったのだが、話しているうちに、どうやらエリの柵がノリひびに見えたらしいとわかった。