新たなヒガイ虫の謎

出張後、最初の仕事は、留守中に溜まっていた大量のスパムメールの中から有用メールを掘り出す作業。その中に師匠からのメールが2通あった。そのうち一通に、「え?」と驚くようなことが。
要は「ヒガイ虫には2種類あるが、柳川で取れたのはどちらか」という問い合わせである。
…先生!それはまだ習っていません(挙手)!
折り返し届いた返事のメールによると、日本の淡水域では、ヒガイ以外にも2種類の魚類からヒガイ虫の仲間が出ていて、しかもこれらはヒガイ虫とは別種の可能性があるとか。もちろん、未発表である。
私がヒガイ虫の研究をしているのは知っているんですから、そういうことは早く教えて下さい、師匠…。
次に、生態学会で得られた腹口類に関する情報をまとめて、共同研究者のO先生その他の関係者に連絡。この調査、うまくいくだろうか。N井君にはいろいろな面でがんばってもらわないと。あ、そう言えば特定外来種の飼養許可も早く申請しなくちゃ、カワヒバリガイの採集ができないよ。
あとはN田君のコモチカワツボ卒論への何度目かのペン入れ。学会で知り合いになったN川さんから、コモチカワツボの天敵に関する情報をもらったので、その文献を追加することにする。それにしても、生態学会で、「保全生態学研究」に投稿してくれと関係者に頼まれたのだが、投稿規定を見てみたら、学会員しか筆頭著者になれないようだ。これでは、学会に入っていない学部学生の卒論を投稿したりできないわけか。なんだか門戸が狭い。関係者の方は投稿数不足に困っておいでのようだったが、それならまず規定を改定して、学会員以外が筆頭著者でも投稿できるようにしてほしい。