昨日からビワヒガイの解剖を開始。ヒガイ虫ことピロピンナPhilopinnaを取り出してシャーレの中で産卵させる。
今日,卵の中でちゃんと発生が進んでいるかどうか見るため,顕微鏡下で観察をしていたら,カバーガラスに押されて子虫がにゅるっと出てきた。むにむにと動いている。
自然孵化ではないけど,やっと子ピロにお目にかかれた!
それから写真を撮ったり,文献をひっくり返して近縁種の情報を集めたり,大忙しの午後。
夕方,近くの公民館で「魚のゆりかご水田」の本年度反省会が開かれたので,海外出張中(?)のM田先生の代理で出席する。私たちが授業で調査した南三ツ谷の方は残念ながら魚の遡上は見られなかったのであるが,他地域の本年度の結果は興味深く聞かせていただいた。特に,「ゆりかご水田」では水の供給量が他の半分以下なのに驚く。当たり前だが,排水路の水位を上げておくと地下や周辺水路への漏水が減るわけだが,こんなに違うのか。ということは,湿田の乾田化は水資源の大量浪費と一体なわけだ。
反省会のあとの食事会(+飲み会)では,南三ツ谷で実習をやった同行の2回生Y君が愛西土地改良区のN川さんにえらく気に入られて「いい顔してるねー」とべた褒めされていた。