二ツ川でカワヒガイを追う

朝7時に大学を出て、F田さんの車で二ツ川へ。ヒガイ虫を手に入れにいくのである。
二ツ川は、先週の台風の余波か、水位がこの時期にしては高い。水草もしばらく取っていないようで、セキショウモが川底一面にマット状に繁茂してゆらゆらとなびいている。さしもの(ゴミだらけの)二ツ川も、底のゴミが隠されるとなかなか美しく見えるが、魚の採集にとってはかなりハンディとなる。
川に入る前にF田さんが投網を打つ。K宮君などの網の打ち方を見ていたせいか、かなり魚群を「狙って」打てるようになっていた。残念ながらカワヒガイは入らなかったが、中ぐらいのフナ、オイカワ、ムギツクなど、多いときには一網に6,7匹も入る。彼女も上達したものである。F田さん曰く「漁協に就職しようかな」。
残念ながら投網の成果はなかったので、タモ採集に切り替え。毎度のことながら、カワヒガイという魚はポイントがつかめない。水草が生い茂っているせいで、水潜清兵衛(みずくりせいべえ)ことオヤニラミとドンコばかりが採れる。それでも、午前・午後の採集で、虫付の一歳魚1匹と、虫なしの小さな当歳魚2匹をキャッチ。虫付の魚は同行のMさんが捕まえたのだが、「あまりやる気なく適当に網を入れたら入ってました」。これがカワヒガイの採れ方である。
帰り際に柳川駅前の魚屋へ立ち寄り、県大K村さんのリクエストで、ワケノシンノスをお土産に買う。これは有明海の珍味として有名だが、私も食べたことはない。K村さんにはリクエストの責任を持って食べてもらおう。
午後4時半に帰学して獲物を処理する。そのあと、夕食は、滋賀に転居してからの鮮魚に対する欲求不満を解消するべく、いつぞやホリエさんコガタさんと一緒に行った回転寿司「ひびき」へ行くことにした。ヒラメの塩にぎりを鱈腹詰め込み、ご満悦で帰学。