花を添える

今週初めに学位論文公聴会を行った院生Jさんの学位論文主部が受理されました。教授会での報告に間に合ってよかったです。予備的なミトゲノム解析の論文2本で本学の学位申請基準はすでに満たしていますが、やはり主部が受理済みになっていた方が気分的に良いものです。

論文の内容はロシア・チャニー湖の湖水中セルカリア定量のための定量PCR方法の開発(オリジナルプライマー・プローブの開発、感度と特異性のテスト、湖水サンプルからの検出の確認)です。本当は2020-21年に野外でセルカリアの定量をする予定だったのですが、コロナとその後のロシア情勢のため渡航不能となり、研究協力者から送ってもらったサンプルの遺伝的解析だけで論文を書かなければならなくなりました。方法論のみの論文となりましたが、なんとか受理されてよかったです。

Janelle Laura Junio Gacad, Natalia I. Yurlova, Shoko Tanabe-Hosoi, and Misako Urabe: Trematode species detection and quantification by environmental DNA-qPCR assay in Lake Chany, Russia. Journal of Parasitology (in press)