受理2本

今日一日で、共著論文の受理通知を2本いただきました。ありがたいことです。

Gacad, J. L. J., Tanabe-Hosoi, S., Yurlova, N. I., and Urabe, M. The complete mitogenome of Echinoparyphium aconiatum (Digenea: Echinostomatidae) and a comparison with other digenean species. Parasitology International (in press)
院生Jさん初の論文です。ロシアの寄生虫の遺伝子に関する記載的な論文ですが、これから進める環境DNAのマーカー開発の基礎情報となる不可欠なステップ。
Hayashi, M., Sano, Ishikawa, T., Hagiwara, T., Sasaki, M., Nakao, M., Urabe, M., Waki, T. Invasion of the fish parasite Prosorhynchoides ozakii (Trematoda: Bucephalidae) into Lake Kasumigaura and the surrounding rivers of eastern Japan. Disease of Aquatic Organisms (in press)
こちらは東邦大のみなさんが中心となって書いた、霞ヶ浦からの尾崎腹口吸虫の報告です。カワヒバリの寄生虫の侵入場所としては宇治川矢作川に続き、3水系目となります。近年は中国からの活シジミの輸入はほとんどないはずなので、おそらく90年代から2000年代頃にカワヒバリと同時に移入していたものが、だんだん増えて目にとまるようになってきたということでしょう。今後、在来種への影響がないかどうかを調査する必要があると思います(琵琶湖は深く、湖水容積と貝のハビタット面積の比が大きいため、腹口吸虫が侵入しても魚病発生レベルに達する可能性はほぼありません。しかし、霞ヶ浦は浅いので、湖水容積とハビタット面積の比が小さく、湖水の体積あたりセルカリア数が多くなり、魚病発生となる可能性があります)。