今年の寄生虫実習

昨日は寄生虫実習。いつもは午後にやるのだが、潮の都合で午後に磯観察となったので午前にシフト。従って、実習材料の魚を調達するため、早起きして施設の自転車を借り、7時開店の鮮魚店まで出かけて行った。ところが魚屋さんの曰く「水曜日は市場が休み」で、地魚がまったく入荷していないという(あとで聞いたらすさみ町の魚市場が日・水休みとのこと)。学生が前日までに釣った魚だけでは実習にとても足りないので、困って24時間営業スーパーに行ったところ、ハラワタを抜いていない丸のままの魚は値引シールのついたイサキが2尾だけ。仕方なくそれを買ったが、それでも3人で1尾程度しか解剖できないことになる。ところで、今日の実習には近所のK大水産学部に勤める旧知の魚類寄生虫学研究者S先生が冷やかしにきてくださったのだが、ありがたいことに寄生虫検査用に手ごろな大きさのブリ、クロダイゴンズイなど6、7尾を持参していただいた。まさに地獄に仏、これで1、2名に1尾ずつ魚を割り当てて解剖させることができた。結局、S先生のおかげでエラムシ、鉤頭虫、寄生性カイアシ類、吸虫、粘液胞子虫、タイノエ、ウミチョウなど見ることができてまずまずの戦果。