製造者求む

青丹2つと擦り傷2つをくっつけて出勤。ようやく来週の学会PPTを完成させ、続いて院生の論文コメント。今年は博士後期課程の学生が3人もいて、皆頑張って論文を書いてくれるので赤ペンだけで一日が終わることもしばしば。

ウチの研究室には小型のプロペラ流速計があって、最近周囲の研究室がよく借りに来る。同じものを買いたいという教員もいるのだが、「これは随分昔に当時の水生昆虫研究者の皆さんと大阪のとある町工場とが協力して作った限定機で、今はもう販売していない」と説明するとがっかりした表情だった。もちろん一般の計測機器メーカーから類似品は出ているのだが、だいたい本体もプロペラも大きくて細流では使えず、値段も高い(市販品は10数万〜20数万。限定機は8万円台)。この限定機は、年配の河川ベントス研究者の研究室にはまだあるだろうが、在庫がなくなっておそらく20年くらい経っているし、そろそろ古いのも使えなくなりつつある頃だろう。そろそろ、新しい小型流速計の製造販売に協力してくれる事業者さんがどこかにいないか、探さないといけないかもしれない。