研究不正はどこへ訴えるべきか

大学の人権研修で、今日は日本の大学・研究機関における研究不正について菊地重秋先生の講演。久しぶりに「役に立つ」と思える研修だった。米国にはORI(研究公正局)という機関があって研究不正を監視しているが、不正の調査そのものはよほどの場合以外は行わない由。菊池先生の曰く「過去には調査もやっていたが、相手もなにしろ知能犯なので、労力の割に効果が得られなかったから」だそうだ。ORIも基本的には組織内での調査に任せ、それが行き詰まった時などだけに調査をするそうである。日本には該当するような機関は、残念ながらまだ存在しない。しかし、最近のO大学のような例を見ると、不正が告発された際にその調査を行う第三者機関はやはり欲しいところである。どこまでやれるかわからないけれど…。