大山川で流量増加実験

西日本新聞

大山川で流量増加実験 水深、付着藻類など調査

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/oita/article/217046
久しぶりに昔のフィールド・大山川のニュース。発電ダムのある河川の放流量増加は、電力会社が水利権を譲歩しないと実現できないので実はけっこう難しい。そういう意味では非常に大きな一歩なのでが、毎秒1.1tの増加ということは、今なら1.8tの流量が昼間だけ2.9tになるということだ。ちなみに、夏場は放流量は4.5tまで増加されるのだが、この川では1.8tと4.5tの流量の差は目で見るとこの程度の違いである(2003年頃に大山川で撮影:上が4.5t放流、下が1.8t放流)。水深にすると10〜15cm程度の違いである。なお、自然流量は毎秒20〜30tで、それと基底流量の差が、パイプの中を通って発電所に導水されていることになる。


2.7tの増加でこの程度なのだから、1.1tの増加(しかも昼間だけ)ではおそらく水深は5cmほど上昇するだけで、目に見える環境変化はなかなか起きないのではないかと思う。「社会実験」として行うなら、ここは気前よく一発ドカンと10tぐらい流してほしかった。