年中行事

やっと時間を作ってU川にカワヒバリガイの定期採集に行きました。腹口吸虫の調査のため、例年は11月下旬に行くことに決めているのですが、先週の土日に推薦入試の学内業務があったので遠出を控えていました。来週には寒波が来て水仕事が辛くなりそうなので、ぎりぎりのタイミングでした。

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いつもの採集場所は最近護岸をつくってしまったようで、貝は全くおらず、別の場所に移動することにしました。多自然川づくりの一環と思われる小さな水制が数箇所に作られていましたが、川の規模に比してまるでオモチャです。大きな洪水が一発来たら埋まっておしまいということになりそう。

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上流に移動して採集。観測塔の土台が完全に浮き上がり、河床低下(流量を確保するために掘り下げた)の影響がはっきり見て取れます。

水量が少ない割に、今日のカワヒバリ取りは少し難航しました。どうも夏頃に一度水位低下があったようで、浅いところに大型個体がまったくいないのです。1年ものの個体を得るには水深30cm以上のところを頑張って探る必要がありました。もっとも、そのぐらい深い所の貝密度は高く、一部はシェルベッドを形成していました。シェルベッドになっている貝を指先でグリグリとむしり取っていくのはかなり爪が痛くなるので、今度は磯採集のようにタガネを準備してこようかと思います。

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今秋も暖かいため、平等院の紅葉はいまひとつです。まだ緑の葉も残ったまま、枯れかけていました。