金曜日は生物学の授業。ところで、今年の1回生から高校の理数が新課程となっており、特に生物の教科書は旧課程からほぼ「一新」と言える状態になっている。ようやく高校理科が現代的になってきた点は実に結構なのだが、私が今まで「高校生物+α」のつもりでやっていた講義のαの大部分が、新課程では高校で既に履修済みということになってしまった。それで、講義が学生にとって目新しさがなく退屈しないかと懸念している。ただ、今日の学生の様子を見ていたら、実生活に役立つネタのところ(今日は細胞膜の話だったので、浸透圧の話から水中毒、しょうゆ中毒、コレラ、脱水症状への対処法について喋った)は食いつきが良い感じだったので、毎回どこかにこういう話を盛り込むように努力しようと思う。それにしても、高校の理科の先生もこの教科書改訂に付いていくのはかなり勉強しなければならないはずで、大変だろうな。