でも実際には

近畿支部会に向けて、学校教科書で取り上げられている陸水学について再度検討中。例の水質指標だが、新課程ではほとんどの教科書が理科の最終単元「自然と人間」で取り上げている。陸水環境問題はきわめて身近な環境問題であり、かつその理解には生物・化学・地学について総合的な知識が必要なので、義務教育の理科の総仕上げとして最後に取り上げるに誠にふさわしい内容だと言える。ただ問題は、履修時期が中学3年の3学期であるということ。冬のさなか、高校受験を控えた生徒を川へ連れて行く理科の先生は…いないだろうなあ…。
例:東京書籍の指導計画作成資料。中3の「自然と人間」の単元に水質指標生物がある。
http://ten.tokyo-shoseki.co.jp/downloadfr1/htm/jrc86885.htm
ちなみに旧課程では高校の「理科総合B」で取り上げられることが多かった。新課程の高校理科では「生物基礎」で取り上げている出版社が半分くらいあるが、削除してしまった出版社もある。残している会社でも、おおむねパックテスト等による化学的な水質分析の方がウェイトが高い。まあ、こうあるべきかな。