陸水教育の実態

陸水学会近畿支部会@京都。昨年の陸水学会本会の参考資料として収集した3大学の学生アンケートの結果について、実に18ぶりに自分自身での発表をしました(ちなみに、今年はなぜかウチの大学の学生の発表が一件もなし)。参考までに本日のスライドの一部をアップ。

学生は何を習ってきたか: 大学1年生アンケートによる 水環境教育の実態調査
浦部 美佐子(滋賀県立大・環境科学)・石川 俊之(滋賀大・教育)・片野 泉(兵庫県立大・環境人間)








懇親会で参加者の皆様からいただいた主な意見は下記の通り。

  • 大学別ではなく、出身県別に集計するべき。
  • 水質指標生物を学んだことが、その後の環境への関心につながったかどうか。
  • 中学での実施が少ないのは、1クラスの中学生を安全に川へ連れて行くのが難しいから(確かに、小学生ほど素直ではなく、高校生ほど大人ではない、一番やんちゃな年頃ですからね…)。
  • 小学校では川に多様な生物がいることを見せて「こんなにたくさんの生物がいるのだから川を汚さないようにしようね」ともっていけば環境教育として十分では。
  • まず教員を教育する必要がある(本当にそうです…。現場の先生が使いやすい教材を学会として提供できるよう、取り組みを進める必要があります)。

これらのご意見をもとに、アンケートの内容を吟味して、来年度に再度の実施をすることを予定しています。水環境教育への取り組みは地域によってかなり温度差があるように思うので、他地域の大学や教育機関で興味のある方はぜひアンケートにご協力をお願いします。それから、だれかこの問題に本気で取り組みたい学生さんいませんか?できれば博士課程までの進学を考えている人で。