イシガイ総浚え

恒例の淡水貝研。O教大が会場になるのも今年が最後になる由である。講演の最後は本人曰く「最終講義」ということでK籐さんによる日本産イシガイ科分類の最新レビューがあった。最近、イシガイ科各種の学名の修正もなかなか激しいのだけれど、この傾向はまだまだ終わらなさそう。今まで琵琶湖固有亜種とされていたタテボシ、マルドブ、ササノハが全部無効だというので、琵琶湖軟体動物の固有種(亜種)率も見直しが必要。これらの形態型はすべてエコタイプだというので、そちらの方面からの研究はまた面白いことになるだろう(実は私のD論カワニナの表現型の話)。それにしても、イシガイでもやっぱりITSによる系統樹は怪しいなあ。それから最近国内で再発見(?)されたドブガイモドキの産地として、福岡時代にお馴染だった釣川の地名が出てきて吃驚仰天。あそこの上流は田んぼに囲まれて、土地勾配も少なく、泥が流れ込んで生物相もかなり貧相、しかも小規模河川のくせに周囲に水源が少ないため取水しまくりという川なのに、下流にそんなレア種がいたとは。うーん。
深夜12時近くに南彦根駅にたどり着いたら、駐輪場の自転車のライトが盗まれていた。