水道の復旧工事を横目で見ながら実習継続。水道管が少し無理な方法で接続されており、ジョイント部分が外れて水が噴き出したとのこと。研究棟は昼頃、宿泊棟は夜になってやっと復旧した。
午後から恒例の寄生虫学実習である。本日の材料は魚屋で購入したマアジ(豆アジ)、アカカマス、魚屋でもらってきたタチウオの内臓、それに学生諸君が釣ってきたクサフグとテンジクダツである。これらから寄生虫を探す。

ところで、今回初めて観察したテンジクダツからのムシがなかなか面白かった。学生が「口の中からこれが出てきました」と持ってきたものを見ると、いつも学生に見せたいと思っていたウオノエである。きっとペアで寄生しているからオスも探してごらん、と言うと、しばらくして「オットいました!」と声が上がった。

寄生生物にはよくある典型的な蚤の夫婦。
テンジクダツには他に単生類もかなり付いていた。その他の本日の獲物は、クサフグからウオジラミ、ナガクビムシ、二生類1種、アカカマスから単生類と二生類(腹口吸虫の一種)、タチウオから大量の線虫と条虫の幼虫(2種)、マアジからメタセルカリア1つ。