その続き

昨日の感想文の点検を終わったが、今年はちょっと目を引いた感想文が2つあった。私は毎年、日本の川の写真のあとに、東シベリアの無人の原野を蛇行して流れる川の写真(ロシア旅行の際に私が自分で機上から撮影したもの)を見せて「本当に人手の加わらない川はこんな形」ということを説明している。今まで、この写真に反応した学生はいなかったと記憶しているが、今年は建築デザイン学科の中に、この写真の川が「こんなに美しいのかと思った」という感想を述べてきた学生が2人いた。建築の世界は作ってなんぼの世界であるが、将来そういう業界に進む学生が、人が作ったのではない天然の美しさを理解してくれるというのはとても嬉しく、また、将来、自然環境の美しさ、大切さをよく理解した建築士や設計士になってくれたらとても心強い。その感性を忘れずにいてほしい。