面白かった回答二つ．
・「自然を作るのは自然」という考えがまだ一般的に広まっていないと思った（生物資源）
・単なる「便利」「安全」なだけの計画では豊かな環境は生まれません．事故をはらむ危険性のある木を地域住民が「残してくれ」と言ったところを見ると，人が求めている豊かさがわかると思います（建築デザイン）
今日は，ある地域の実際の河川整備をめぐる問題を例として取り上げ，そこに「自分だったらどうかかわるか」という課題でアンケートを書いてもらった．ところで，上に部分引用した回答は，どちらも再履修生のもの．１年生の回答には，授業中に私が喋ったことをそのまま引き写したようなものが多く，面白いと思えるものは残念ながらなかった．これは１年生がダメという訳ではなくて，以前にも書いたように，環境科学という応用学問に立ち向かうには自分が立脚する基礎分野がしっかりしている必要があるため，１年生にはまだちゃんとした答えを書くのが難しすぎる設問だということだろう．
