生ムシのチカラ

一昨日、隣の研究室の修論生が内湖で採集されたニゴロブナを持ってきてくれたので検査したところ、フタゴムシ(まごうかたなき本物のEudiplozoon nipponicum)が7ペアでました。早速生きた虫体を検鏡したところ、そのうち数ペアで消化管内にフナの血が残っており、消化管の構造を観察することができました。フタゴムシは消化管と言ってもしっかりした上皮組織のようなものを持っておらず、消化管が空の状態では観察が非常に困難です。これでようやく宿題が一つ片づきそうです。