いつか来た道(また)

今年度で現職理事長の任期が終わるので,この前次期理事長の「学内意向投票」がありました。以前だったら投票結果=決定だったのだけれど、独法化してトップダウンとなったのであくまで意向投票であり、決定権は理事長選考委員会にあります。評議会は意向投票の結果を参考にして理事長選考委員会へ候補者を推薦するだけで、別に最多票の人を推薦しなければならない訳ではありません(それで、多くの国公立大学で意向投票を無視した人選が行われて組織メチャクチャになっているのはご存じの通り)。
ウチは法人化して過去2回は意向投票で最多票を獲得した候補者が推薦され、理事長に就任していたのだけれど、今回初めて2名が推薦されました。最多票を獲得した人と、現理事長と同じ学部で最多の推薦人を得て出馬した人。この動向はヤバいということで、学内有志数十名が連名して選考委員会に「意向投票の結果を尊重するように」という要望書を提出しました。その結果、どうやら最多票の人に決定した模様で,ホッとしています。
 私が前任大学の福岡教育大をわずか3年で転出したのは,当時の学長が構成員の意見を聞かず、学則を無視して一方的に物事を決め(※まだ法人化前だったのに教授会を無視)、評議会から有力な教授たちを意図的に排除するなどの暴挙を行なっていたからです。そんな大学にいてもいたずらに時間と体力を消耗し、研究ができなくなるだけだと考えたから。今回の選挙の過程を見て,これは滋賀県大も福教みたいになるのかな〜、それならまた異動を考えなきゃな〜と思っていたが、とりあえず今回はセーフだった模様。しかし、その次の理事長選はどうなるかわからないし、この独法体制というのは本当に危うくて不安しかないです。