ばいおせーふてぃ

今年の実験計画書を大学に提出しようとして、規則に詳しい教員に下書きの確認をしてもらったら、思わぬところでひっかかった。今度、分類学的研究をしようとしている寄生虫は温血動物(ヒト含む)に広く感染する種類なので、それを実験室で生体維持して実験をあれこれやろうと思ったらBSL2レベルの実験室(滅菌器を備えたり、実験台の消毒が必要)が必要になる。ここまではわかっていたが、なんとウチの大学ではそもそもBSL2の実験を認めていないということがわかって頭を抱えた。ヒトに感染できると言っても所詮は寄生虫なので病原体は大きく、手や実験器具を水洗いするだけで簡単に洗い流せるし、万が一感染したところで普通の人ならほぼ無症状の種類である。なにしろ、医学部の実習で使う虫卵を得るために自ら感染して自分のウ○○の中から卵を回収する先生までいるほどの安全度なのだ。しかもごくありふれた寄生虫で、その辺のフナ、アユ、ウグイ、カワムツ、タナゴ等に普通についている(従ってこれらの魚を釣っている人は、潜在的に感染の機会にさらされている)。とりあえず事務局と相談してみることになったが、さてどうなることか。