春から時々ブツブツと呟いていた(たとえばこの日)件であるが、要するに「人事選考委員を教授だけで構成するという規定は無意味だから、やめませんか?」という提言を学部長から全学に挙げていただいていたのである。環境科学部の教授のみなさんからは賛成意見のみで、反対はなかったのであるが、案の定と言うか,他の学部から反対され、全学レベルでの規定変更はおじゃんになった。しかも、他学部からは、委員を教授だけに限定するまっとうな理由を述べる反論ではなく「適任の教授が少ないのなら委員の人数を減らせばよい」とか、公平な選考システムを作ろうという姿勢とは正反対の意見が出てきたそうでがっかり。あげくの果てに、以前,職階改定の時に、助手が助教となって職務内容が講師以上と同じになったことをうけ、環境科学部が助教にも個人の居室を与えるという待遇をしたことを挙げて「もうあんなことはやめてくれ」と言い出す教授までいたそうである(どこの学部とは言わないが)。「公募分野にあまり詳しくない教授を数合わせのために選考委員に任命するのではなく、准教授以下により専門性の近い人がいれば、その人を選考委員にする」という合理性を放棄してまで,職階格差を維持したい理由がさっぱりわからない。大学人というのは、もう少し合理的な考え方ができる人が多いのかと思っていたが。