下見

新年度も迫ってきたので,恒例のFW1の下見に出かけた。

昨年度行われていた魚道設置工事は終了し、完成したものがこれ。残念ながら,どう見ても魚が遡上できる構造ではない。この川の優占魚種はカワムツだが,この長くて(全長15mぐらいある)休み場所が1つもない魚道を泳ぎ切る根性はないだろう。事実上,川を分断してしまっている構造物である。ただ、川虫を狙うセキレイだけは格好の採餌場所ができたと見えて,植え付けてある石の上をうろうろと飛び回っていた。
川の周辺の林内を少し探索してみると、昨年とは打って変わって、シカとイノシシの糞がものすごく、足の踏み場もないほどである。明らかにこのへんの個体数が著しく増えたようであり、これでは近所のお宅の家庭菜園や花壇は(対策をしてないければ)一発でやられてしまっているだろう。交通量の多い国道のすぐそばにあるこの川で、この動物密度はすごいと改めて思う。今年は県全体での獣害被害の程度はどうなのだろうか?