兵庫→大阪

今日のお出かけはS水族館で、卒論生のTさんと一緒に三度ウミ◯◯の解剖と寄生虫調査。春休みの日曜日とあって、実験室にいても園内の賑やかさが伝わってくる。今日の検査対象は死亡寸前の個体だったので、腸にいるはずの寄生虫が胃から出てきたり、内臓の状態が既にかなり悪くなっている感じだった。ともあれ、貴重なサンプルをばっちり取らせていただいて退出。
帰りには、かねてより一度伺いたいと思っていた大阪の生物画専門アトリエ「きりん洞」さんへお邪魔。丁度、画伯Kさんが解剖学の先生と共同執筆された人体解剖図譜が出版されたところで、来週までその原画展とお祝い(アナトミック・カフェと称する)が開かれていたので、寄らせていただいたのである。4年間かけたという素晴らしい原画を拝見し、お集まりの皆様と楽しい会談。去年出た本を作った時、実験手順のところなどはイラストの上手な学生に書いてもらったのだけれど、寄生虫や宿主生物は私が下手くそな絵を描いたので、やっぱり美術のプロの方に一度相談すべきだったなあと反省。