曇り，朝の気温18℃。昼過ぎには天気は回復し、最高気温は26度。やや暑く感じる。
今日から２種目，Plagiorchisの遊出実験。それから１種目の寄生虫の実験の補足個体の馴化を始める。
ところが、３年前には30分で1000個体ものセルカリアを出したという貝が、さっぱり寄生虫を出さず、すっかり弱っている。実験開始後６時間後には７匹中５匹が死んでしまった。これではデータにならないので実験を打ち切り、再度計画の練り直し。幸い、感染貝の予備個体はたくさんいるので、再実験を行うことにする。
夕方，実験打ち切りのために時間が出来てしまったので，初参加の２人と共にカルガット川の上流方面を目指す。４年前にレーナさんが貝のサンプリングをしていた場所を目指したが，そこへの道は最近使われていないようで，30分ほど薮こぎに近い状態で歩く羽目になった。しかし、林からオジロワシのペアが飛び立ってくれたので、歩きづらさも吹き飛んだ。
林を通りすぎて草原地帯に着くと360度の地平線が開け、初参加の二人は大はしゃぎ。この風景を見るだけでもシベリアへ来た甲斐があったというものだろう。
草原の上を飛ぶクロヅルの家族。
ステップの中で写真撮ってる私(photo by M)
残念ながら道はヨシ帯にぶつかって終わっており、レーナさんの調査地に行き着くことは出来なかった。道が草に覆われてなくなってしまったのか、川の水位が高いために付近の様子が変わってしまったのか、よくわからない。
夜10時過ぎの気温は17度、明日の朝は冷え込みそうである。
