今日は近江楽座の公開プレゼンテーション(審査会)で、審査員を務めてきました。

近江楽座は大学の地域活動の一つで,学生主体の活動に大学として資金援助と活動助言、および公報などの援助を行うものです。教員は助言をしますが、活動の主体はあくまで学生にあり、単位は出ません。今年で活動は13年目となり、毎年20前後の学生団体が援助を受けています。
今年は応募件数が多く(28件)、1団体4分のプレゼンと3分の質疑応答で,3時間半あまりの時間をびっちりと審査に費やしました。多くの団体で,活動の中心は2、3回生ですが,何年も活動して実績を積んでいる古参団体は、先輩たちから指導を受けているのか、1年ちょっと前まで高校生だったとは思えないほど堂々たるプレゼンテーションをします。中には自分たちの活動自体で資金を得られるようになったので助成金が不要となり、教員の助言と大学の公報によるバックアップだけを申請するという「成熟した」団体もあるほどです。
学生主体の活動に対する助成なので、教員の研究や企業の営業努力に関わる活動は原則却下ですし、単位も出ません(以前は大学側から単位化の話が出たそうですが、当時の委員会が強硬に反対したそうです)。楽座の活動に参加する学生は全学規模から見ると決して多くはありませんが、このような運営方針のおかげか、この活動の卒業生からは非常にアクティブな人材が何人も出ています。ここ数年は、団体同士の横のつながりもずいぶんできてきましたが、このような人脈は彼らが社会に出てからも財産となるでしょう。