ごるごでらの関連文献の見直しをしていたら,天下の吸虫オタクでナマズ虫の共著者でもあるクィーンズランド大のCさんが昨夏に論文を出していたことを知り,早速送ってもらった。ごるごでらは形態による分類が非常に混乱しているので(早晩学名の大改定が必要),多くの種の分子データを比較しないとどれとどれがクラスターを作るのかさっぱり分からないから,これは大助かり。で,その論文によると,分類形質として第一中間宿主の種類がかなり重要なキーになりそうだという。Cさんの分析した種類の第一中間宿主はゼブラガイ,ドブシジミ科,マメシジミ科,シジミ科,マルスダレガイ科(海産)で,イシガイ科は含まれていない。そして,考察ではずいぶん悔しそうに自分のデータに穴があることをつらつらと書き記していた。これは,イシガイのデータを出したら喜んでもらえるかな。ごるごでらはCさんにとって"my favourite worms”だそうだし。